マンゴー
今回は料理というより、好きな作品を紹介したいがための本末転倒記事になっちゃってますがご容赦を……。

お彼岸の帰省途中にデニーズに寄ったら、待望のマンゴーフェアが開催中。しかもわかめサラダもメニューにあることを発見。「念願の雁須磨子先生メニューが再現できる!!」と鼻息荒くオーダーしてしまいました。

デニーズのひそかな名物デザートといえば、マンゴー。生のマンゴーが丸ごと一個、カットされて提供されるんですが、通年出てるメニューではないので、フェアの開催を待ちわびてるファンも多いようです。

で、そんなファミレスのマンゴーが小道具として出てくるのが、雁須磨子先生の「ファミリーレストラン」。

文字通りファミレスを舞台にしたこの漫画は、雁須磨子先生作品のなかでも個人的に大好きなもののひとつ。なかでもこのマンゴーが登場する「さらさらマンゴー」は1、2を争うくらいお気に入りのエピソードです。

酔った勢いで“やらかして”しまい、明け方のファミレスで自己嫌悪気味に食事する、飲み屋のバイトの女の子。彼女がオーダーしたのは「わかめサラダ」と「ドリンクバー」。しかしここでウェイトレスから「あちらの方がお客様にどうぞ……と」と、テーブルに置かれたのはマンゴー。
あちらの? あちらって……」とドラマみたいな展開にドキドキしながら振り向くと、そこには彼女に向かって微笑むおじいちゃんの姿が。

「ファミリーレストラン」(雁須磨子)より
※【コマ引用】「ファミリーレストラン」(雁須磨子/太田出版)より
思わぬ展開に最初は引いた“みちこさん”ですが、「あんたみたいに若くて美しい人が疲れた顔をしててはいけないよ」というとどめの殺し文句に照れつつ、素直に受け取ることに。

ファミレスの厨房裏では、マンゴーの運び役となったウェイトレス・羽柴さんが「ふざけすぎだっつのじいさんめ!」と赤面して叫びますが、実はこのおじいちゃん、ナンパ成功率60%を誇る有名なモテ男であることが発覚。
その予想通り、数日後には同じファミレスで仲むつまじく同席する歳の離れた二人の姿が……。

みちこさんはこの老人と深い関係になることを、表面は否定します。しかし同世代の男の子のギラギラとかけ離れた、さらさら乾いた魅力を感じて、ついに一線を越える覚悟を……。

で、このまま谷崎潤一郎的な世界にいっちゃうのか!? と読んでるこっちはドキドキしますが、最後はびっくりするほど爽やかなオチにもっていってしまうのが、俺たちの雁先生。しびれるあこがれる!
このゆるゆるふわふわだけど地に足付いてる感じが、心地よくてハマってしまうのだなあ。

マンゴー
そして肝心のデニーズのマンゴーですが、甘くて濃厚で、下手なケーキよりもずっと美味しかった! カロリーも低いし、フェアといわずできれば一年中続けてほしいメニューだなー。

というわけで、雁須磨子先生ファンの皆様、今ならファミレスで「さらさらマンゴー」ごっこが出来ますよ!というご報告でした(ガラスの眼をしたプレイボーイなおじいちゃんも必須で)。 って誰もやらんか……
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