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強烈な主義主張も、ドラマティックなストーリーもない。
でもゆるりゆるりと、つい読んでしまう。
「大阪豆ゴハン」といい「誰も寝てはならぬ」といい、サラ・イイネス(現在はサラ・イネスに改名)さんの漫画は、そんな不思議な魅力があります。

「水玉生活」はそんなサラ先生のセンスが詰まった初期短編集。
お好きなラリーやファッションについてのエッセイから、現在の作風に通じるまったりしたショートストーリーなど、一口でいえない構成になってる作品です。

単行本は長らく絶版だったらしいんですが、最近文庫版が出たみたいですね。

ところで今日はクリスマスイブですが、イブがくるたびにこの作品中のとあるショートストーリーを思い出してしまいます。
とある若夫婦の旦那が、イブの日なのにそれと気付かず「なんだか今日は街が騒がしいな」とトボケつつ、そのへんで売ってたケーキを何となく買って帰る。
家では奥さんがおでんを準備していて、食後に映画のビデオを見ながらケーキを仲良くつついて一日が終わる……。
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※【コマ引用】「水玉生活」(サラ・イイネス/講談社)より

ほんとそれだけのストーリーなんですけど、まわりの喧噪とは関係なく、マイペースに幸せな日常をイブとして迎える……いやー、素敵じゃないですか!
というわけで(長い前振りだ)、密かにあこがれていた「クリスマスイブにおでん」を今年ついにやってみたのでした。

しかし私はやはり世俗にまみれた人間……。クリスマスの商業主義には目を背け、おでんとケーキだけで清貧(?)に過ごすつもりが、つい街中に並ぶ売り物たちに目を奪われ、ロッテリアのチキンパックと惣菜店の餃子も買っちゃいました(>'A`)>

いやしかしこのご時世、駅でも街でもどこでもクドイくらいクリスマス一色になってるのに、イブ当日を気付かずに過ごす、なんて至難の業ですよ!!

あと「水玉生活」自体がバブル時代の作品なので、あのギラギラした空気のなかでの「クリスマスにおでん」という組み合わせが、特別に意味を持ってたんだろうなあ。
不況の時代は、逆にこういう過ごし方こそ珍しくないのかもしれんなー、と思ったりしました。 まあとにかく、メリークリスマス( ´ v`)ノ☆*.:..

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