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「おでんの具ではずせないものは?」そんな質問に答えるとしたら、私は「牛すじ、大根」でしょうか。ぶっちゃけそれ以外の具はいらんな、と思えるくらいなんですが、家で作るときはちくわとかじゃがいもとか、それほど好きでもない具も総動員するのが常。なんかそうしないとトータルで「おでん」って感じがしないと思ってたんです。

安倍夜郎の「深夜食堂」1巻には、そんな固定観念を崩す魅惑のおでんが登場します。

営業時間は深夜0時?朝7時まで。壁の貼り紙のメニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみ。それ以外は「できるもんなら作るよ」そんなスタンスのお店と、そこに訪れるちょっと変わった人々を描いた短編集。

第5話に登場する、「牛すじと大根玉子入り」のおでんがそれ。ふくよかな(でも密かに男性ファン多し)まゆみちゃんの大好物で、作中の食べ方はこんな↓な感じ。

「牛すじでビール一本、大根で冷や二杯、ゆで玉子の黄身を半分出汁でといて……」
「二皿目で丼めし三杯ってのがまゆみちゃんのいつもの食べ方だ」


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※【コマ引用】「深夜食堂」(安倍夜郎/小学館)1巻より

……この描写だけでもうノックアウトです。(;´Д`)ハァハァ
牛すじ&大根ラバーとしてはたまりません。ってことで、週末に試作。作中ではレシピらしきものはないので、牛すじ煮込み+おでんの要領で作りました。以下は参考のレシピ(細かい部分や調味料の分量はうろ覚え)


1.牛すじ(国産、脂と赤身のバランスがいいものを選ぶ)は鍋に入れ、水から3回ゆでこぼし、脂抜きをする。(カロリーが気になるので……。うま味がなくなっちゃう、という人はゆでこぼしは1回だけ&あとは丁寧に水洗いしてもOKかと。)

2.鍋に水と昆布を入れ、沸騰しかけで昆布を引き上げる。その後お好みで鰹だしも投入。1の牛すじをぶちこみます。再沸騰したらみりんやしょうゆなどで味付け。アクをとりつつ、フタをしてトロ火でじっくり煮込みます(1?2時間くらい?)。

3.牛すじの作業の間に、大根と卵の下ごしらえを。
大根の皮をむき、適当な太さの輪切りに。鍋に大根と水と米粒を少々入れ、火にかける。大根が半透明くらいになったら、ざるにあける。あとゆで卵を作って、カラをむいておきます。

4.牛すじがある程度柔らかくなったら、鍋に大根とゆで卵を投入。さらに1?2時間煮込みます。

5.牛すじと大根がトロトロに、玉子の色が茶色になったら出来上がり。刻みネギと七味をふってどうぞ。


書き出すだけでも気が遠くなりますね……。まあ時間はかかるといっても、煮込む工程がほとんどなので、雨の日の休日なんかにゆっくり仕込むといいかも。

食べた感想:
マンガのとおり、お酒にも、ご飯のおかずにもあう。プルプルの牛すじとトロトロの大根、味の染みた玉子は想像以上。あと焼いたお餅にぶっかけて食べても最高でした。鍋いっぱい作れば3日は楽しめます。

しかし実際作ってみると、ビジュアルは「おでん」というより、単なる煮込みっぽいような……。牛すじを串に刺したりすれば、もうちょっとおでんらしくなるかなー。


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